正木流萬力鎖術・江戸町方十手捕縄扱い様
併伝の理由

 正木流萬力鎖術九代宗家・大垣藩士 名和豊年は、嘉永五年二月十八日大垣藩寺社方・町奉行所の吟味方与力を拝命されました。
 豊年は藩内に「三道具(突棒・袖搦み・刺又)の伝承は有っても十手術の継承者がいないことを憂い、大垣・吉田両藩諸掛りの許可を得て「江戸町方十手捕縄扱い様」三代宗家 岡田梅蔵重長を大垣藩に招聘しました。そして自らその門下に入り、合わせて奉行所関係諸氏をしてその技を習得させました。

 豊年は九年を経て四代宗家を委託され御維新まで吟味方与力の役職にあり、「江戸町方十手捕縄扱い様」の技は豊年の孫 名和弓雄五代宗家に伝承されました。江戸町方に亀井孫六重村・重村取り立ての別の系譜があったかと思われますが、その行方は不明です。